Let's enjoy!

照りつける暑い日射し! 咲き乱れるひまわり! 季節は夏!! 「夏だーっっっ!!!」

Let's enjoy our summer vacation!

S「春はバカが活気づく季節とは知っていたが、まさか夏もだったとはな…」
A「仔犬とは年中楽しんでいられるものだ」
G「アンジール…飯食いたい」
R「あ、ジェネシス、お昼ごはんなら僕が作ってきたよ」
C「あの、俺もう帰っていいですか…?」

青い海と白い砂浜。大きな仔犬は後ろの5人を振り返った。
Z「せっかくの休みでコスタ・デル・ソルだぜぇ!?なぁんでパラソルの外に出ないんだよぉっ!!」
A「ザックス」
体育座りをしていたアンジールが手を挙げた。
Z「はい、アンジール!」
ザックスはびしっとアンジールを指差す。
A「俺は泳げないし、本当は日に当たると溶けてしまうんだ」
Z「わかりきった嘘をつくなっっ!ソルジャーの誇りはどうしたアンジール!!」
悲しそうに顔を下に向けるアンジールに、ザックスは悲痛なツッコミを入れる。
S「ザックス」
クラウドの膝枕で気持ちよさそうにしているセフィロスが手を挙げた。
Z「クラウド!あんましそのオッサン甘やかすな!ちょーしに乗ってセクハラされんぞ!はい、セフィロス!」
C「俺にとってはもう十分セクハラなんだけど…」
クラウドは弱々しく笑う。セフィロスはクラウドの腰に手を回しながら不敵な笑みを浮かべた。
S「俺の水着はビキニでハイレグだぞ?そんなに俺の肉体美が見たいのか?」

哀れクラウドは逃げられなかった!

その分ザックスは波打ち際までドン引きした。
R「ザックス、それ本当だよ」
ジェネシスの口にたこさんウィンナーを運びながらレンガが振り返った。
R「兄さんてば、昨日の夜鏡の前ですっごく悩んでたんだもん」
ザックスはギリギリ突っ込むのをやめた。
Z「できればその時点でこのオッサンを止めて欲しかった…!!」
もちろんの事、彼らに常識は通じない。
S「なんだレンガ、お前見てたんなら一緒に考えてくれればよかったのに」
R「そうだね、僕的には今日持ってきてるのもいいけど、あの黒くてレースの付いてる水着でもよかったなー」
S「さすが我が弟。俺もあれは最後まで悩んだんだが、白くてフワフワもあきらめられなかったんだ」

Z(つまり、今日持ってきてる水着は白くてフワフワでビキニでハイレグなんだな…)

ザックスはもう泣き出しそうだ。
G「そうだ、ザックス、ついでだが」
セフィロス、リターンズ。
レンガの膝枕でサンドイッチをほおばるジェネシスが手を挙げた。
G「俺はグラビアアイドル顔負けのセクシー水着だぞ。乳首みえそーだぞ。Tバックだぞ」
ニヤリと笑うジェネシス。ザックスはもう涙でかすんで前が見えない。
R「何で泣いてるの?ザックス」
レンガ君、お願い。天使の笑顔でそんなコト聞かないで…。
Z「ち、ちなみにレンガ君?君が今日持ってきた水着は…?」
R「スクール水着!」
やっぱりですか、お坊っちゃま…。
Z「帰りたい…もう帰りたい…」
C「ざ、ザックス…ほら、せっかくの休みでコスタ・デル・ソルなんだよ…?落ち込むなって…」
仔犬をなだめるチョコボ。
Z「クラウド…お前だけが常識人でよかった…ていうか、お前、水着は?」
うるんだ目でクラウドを見上げるザックス。クラウドは目をまたたかせた。
C「え?持ってくるワケないじゃん。泳がないよ」
…すかさず銀色兄弟の目が光ったのを、ザックスは見逃さなかった。

S「クラウド、俺の水着、貸してやる。お前ならきっとよーく似合うぞ!」
C「あ、すっごく遠慮したいです…」
R「兄さん!あの水着は兄さんが着るからこそ美しさがあるの!クラウドにはやっぱり僕のスクール水着が似合うって!」
ザックスの目の前で、大親友であり、正しい常識を持ち合わせた一般兵チョコボが変態ソルジャー兄弟によってみるみる侵されてゆく。
C「ていうか…ビキニもスクール水着も女用じゃないですか!俺男だし、興味ありません!」
G「あー、じゃあ俺の水着貸してやるよ。お前なら俺の次に似合うはずだ」
Z「ジェネシスっ!クラウドの性別はグラビアアイドル達とは違うんだってば!」
R「ジェネシスのセクシー水着姿みたいよ!だからやっぱりクラウドにはスクール水着!」
S「まいった…。白いフワフワもいいが、スクール水着もイケる…、でもTバックもかかせないぞ…」
C「こんなセフィロスさんを、俺は英雄だなんて認めたくないっっ!!」
A「なぁザックス、俺の水着は赤フンなんだが、それでイケるだろうか?」
Z「アンジールぅぅぅぅ!!!!(泣」

「なぁ、相棒…。ここってリゾート地、コスタ・デル・ソルだよな…?」
「あぁ、間違いないはずだ」
浜辺のカフェテラスでアイスコーヒーをすすりながら、レノはルードに聞いた。ルードは首を縦に振る。
「…どっからどう見たって変態ソルジャーのたまり場だぞ、と」

照りつける暑い日射し!咲き乱れるひまわり!季節は夏!変態達が活気づく季節だーっ!

終われ。

後書き
こんな彼らをよろしくお願いします。 by 雅楽

ブラウザバックでお戻り下さい。